100年時代を生きるサラリーマンのための資産防衛ブログ

あるサラリーマンが考える投資、節税、節約、生き方など

サラリーマンが株式投資を行う前に知っておきたい残酷な事実

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マルクスをご存知でしょうか?正しくはカール・ハインリヒ・マルクス、19世紀を代表するヨーロッパの哲学者、思想家、経済学者です。なんだか「マルクス」と聞くと、ソ連・共産・独裁・暴力というイメージを持ってしまいがちですが、実は資本主義における問題点とその搾取構造を暴いたという点で偉大な功績を残しています。いわゆるマルクス経済学です。

そのマルクス経済学における基本概念の一つとして余剰価値というものがあります。大辞林にはこのように書いてあります。

「余剰価値」 

資本家が商品としての労働力を購入するために投じた貨幣(賃金)以上に、労働者が労働(剰余労働)することによって生む価値。利潤の源泉であり、資本家的生産の動機となる。

 

身近なことで例えると、サラリーマン(=労働者)は会社で働いた見返りとして会社から給料(=賃金)を得ます。会社はサラリーマンに与える給料以上に働いて貰い(=余剰労働)、利潤の拡大を目指します。そして、利潤の一部は経営者や株主(=資本家)に役員報酬や配当金という形で分配されます。

いたって当たり前なことのように思えますが、マルクスは利潤の拡大は会社がサラリーマンを搾取することで成し遂げられていると説いています。つまり、サラリーマンである限り会社に搾取され続けるということです。

例えば、あなたがサラリーマンだとしてこの搾取構造から脱却するためにはどうすればいいのでしょうか?ここで残酷な事実をお伝えします。それはあなたも資本家になって他の労働者を搾取するしかありません。だからといって一から会社を設立して経営する必要はなく、株を買うことで資本家になれます。

このような、資本主義の本質を理解した上で私の考えるサラリーマンが取りうる最適解はこうです。

「労働で得た賃金を可能な限り株式投資に注ぎ込む」

かつて日本に存在した地主と小作農の関係のような著しい搾取構造の中で、労働者が資本家になりうる手段が全くなかったことに比べれば、今の日本は誰もがその気になれば簡単に株を購入できる恵まれた環境になっています。

皆さんは搾取する側になれますか?

今日はここまで。